バラのお手入れ

バラのお手入れ

気軽にバラを始める、そのために簡単な基礎を押さえましょう

バラを育てるのは難しいと思っている方は多いと思います。しかし、育てるポイントはいくつかあるのです。ポイントをおさえて美しい花を楽しみましょう。

日当たりが良い場所をみつけましょう

バラは日当たりの良い場所で育てます。一日中、日光が当たるところがあればよいのですが、1日に4時間以上は当たるところで育ててください。

プランツで手に入る肥料で、弱酸性の土を整えましょう

バラが一番好むのは水はけ・通気性が良く、水分・養分を蓄えてくれる弱酸性の土です。これに適しているのは赤土または赤玉土と牛糞堆肥の組み合わせです。牛糞堆肥は乾燥または完熟タイプのものを使います。
※プランツのスタッフにお訊ねくだされば、最適な組み合わせをご案内いたします。

植え方 ── 地植えと鉢植え、それぞれの特徴を把握しましょう

地植え

基本的にはお庭の土で十分ですが、黒土・砂地の場合はバラの周囲だけでも赤土に変えた方が良いでしょう。

  1. 植える位置を決めます。
  2. 土を50〜60センチ掘ります。
  3. 牛糞堆肥を5リットルくらい(バケツに一杯くらい)入れ、根に直接触れないように土を少し戻します。
  4. 鉢から苗木を抜き、根鉢を崩さないように置きます。
  5. 残りの空間に土を戻し、安定させます。
  6. 最後に、たっぷりと水を与えます。

※接ぎ口が土の中に埋まらないように注意してください。

鉢植えの場合

鉢植えの場合、赤玉土(小粒または中粒):牛糞堆肥=7:3で混ぜたものを使います。鉢はバラの根鉢よりひとまわり大きいバラ専用のバラ鉢をおすすめしています。

  1. 鉢に赤玉と牛糞堆肥を混ぜた土を少し入れます。
  2. 苗木を鉢から抜いて、根鉢を崩さないように鉢に入れます。
  3. 位置や高さが決まったら残りの空間に土を入れ、安定させます。
  4. 最後に、たっぷりと水を与えます。

※接ぎ口が土の中に埋まらないように注意してください。

水を与える際は、適切な量を

水を与える際は、適切な量を見極めましょう

バラは水を好みます。しかし、水の与えすぎもいけません。水を与えるタイミングは土の表面を見て決めます。表面が乾いていたらたっぷりと与えます。地植えのものはバケツに一杯、鉢植えのものは鉢底から出てくるまで与えます。バラが休眠している冬も水は必要です。土が乾いていたら、午前中に与えてください。

肥料を与える際は、葉・花・根、それぞれに必要なものを考えましょう

バラが活動している3月から11月の間、月に1回肥料を与えます。目安は月に一回ですが、花が咲いている時にはあげられないので、咲き終わって咲きがら処理をしたら与えるようにしましょう。
肥料の主な成分はチッソ・リン酸・カリ。チッソは葉、リン酸は花、カリは根の成長に効果がありますので、バランスよく配合されているものを選びましょう。

消毒は7〜10日おきに、病気と虫を予防しましょう

バラが活動している3月から11月の間、7日〜10日に1回消毒をします。一般的に販売されている薬剤の効力は1週間くらいでなくなりますので、効率よく病気・害虫を予防するには7日〜10日に1回消毒をしてバラの株を常にコーティングした状態にします。葉の表・裏、土の表面にかけますが、花にかかると変色の原因になりますので、注意してください。
薬には、病気を予防する殺菌剤、害虫を予防する殺虫剤の二種類あります。病気と害虫を防ぐためには両方使います。初めての方はあらかじめ殺菌と殺虫が一緒になっているタイプのものを使うとより簡単にできます。

咲きがら処理  ──再び花を楽しむために、ほんの少しのひと手間

花を楽しんだ後、そのままにしておくと実が付いてしまいます。実をつけると養分を消費してしまい、次からの花が咲きにくくなります。四季咲きのバラも年に花後に咲きがら処理をすることによって、よりバラを楽しむことができます。
バラの葉は基本的には、花に近い方から3枚・5枚・7枚の順に付いています。花が終わって切る時は、5枚の葉を目安にします。“花が終わると5枚葉の少し上を切る”これが咲きがら処理です。

 

オフシーズンこそ、出張によるお手入れを

プランツでは、お客様のお庭に直接伺う「出張お手入れ」を承っております

プランツでは、お客様のお庭に出向いてお手入れを行う、訪問サービス(有料)をおこなっております。

バラの状態をよく確認し、最適なお手入れをご提供しておりますので、お庭の素敵な景観のためにも、オフシーズンにぜひご利用下さい。次の開花シーズンにむけたお手入れだけでなく、私どもがお手入れいたあと、お客様自信でできる手軽なメンテナンスの方法もご案内いたしております。

出張によるお手入れについて、希望する日程や内容、ご予算など、お気軽にお問い合わせ下さい。

バラの専門店・プランツへのお問い合わせはこちらへ  

 

バラの剪定について

バラの剪定のコツとツボ。残したい若い枝に養分を集中させましょう

伸びた枝や細く弱い枝を切り、残した若い枝に養分を集中させて、美しい花を咲かせるための作業です。

モダンローズの四季咲き大輪(HT)、四季咲き中輪(FL)、ミニバラ(Min)、イングリッシュローズ(Eng)、オールドローズ(Old)は、冬の一番寒い時期の1月下旬〜2月上旬に剪定を行います。

  1. 枯れ枝や細く貧弱な枝を切ります。
  2. 残った枝を切りつめていきます。
    どれくらい切るかはバラの品種によって異なります。
四季咲き大輪(HT) 1/2〜2/3を切り1/2〜1/3を残す。
四季咲き中輪(FL) 1/3を切り2/3を残す。
ミニバラ(Min) 1/3を切り、2/3を残す。
イングリッシュローズ(Eng) 1/3を切り、2/3を残す。
オールドローズ(Old) 1/3を切り、2/3を残す。

注)このとき株全体の高さがそろうようにしましょう。

冬の剪定では葉のない状態で切ることになりますが、枝を切るときの目印はありますので安心してください。枝には棘と芽が残っています。芽を目印にして5〜8mm上を切ります。切り口は芽の向きと平行になるようにしましょう。

 

つるバラの剪定

他のバラとは異なり、つるバラの剪定は1月に行います。

  1. 枯れ枝や細く貧弱な枝を切ります。
  2. 枝先を少し切ります。この時も芽を目印にして芽の5〜8mm上を切ります。

またつるバラは1月に誘引することができます。一年間で伸びた枝、一度縛っていた枝をほどき、縛りなおしをします。つるバラは枝を横にすることで花芽を多く持つ性質がありますので、この時期にしっかりと縛りましょう。

 

秋の剪定について

秋の剪定とは10月中旬ごろに秋バラをキレイに咲かせるために行います。色鮮やかに香り豊かに咲く秋バラを楽しむには、「秋の剪定」が鍵を握っています。

関東地方では8月15日〜9月5日に行います。秋の剪定は秋バラの準備として行うものなので、一季咲きのバラに対しては行いません。

●秋の剪定の手順

  1. 枯れた枝、貧弱な枝を切ります。
  2. バラの品種によって剪定の方法が異なります。
    ※注:弱っている株の場合は浅く剪定し、できるだけ多くの葉を残します。
  3. 芽だしの肥料も忘れずに。
四季咲き大輪
(HT)
株全体の上部 三分の一を切り、三分の二 を残すように剪定します。

※注 ハサミを入れる位置は芽の少し上(葉の少し上)になるようにします。
剪定時期:8月25日〜9月5日

四季咲き中輪
(FL)

株全体の上部 四分の一 を切り、四分の三 を残すように剪定します。

※注ハサミを入れる位置は芽の少し上(葉の少し上)になるようにします。
剪定時期:8月25日〜9月5日

つるバラ(CL) 秋の剪定は行いません
修景バラ 秋の剪定は行いません。
イングリッシュローズ
(ER)

株全体の上部 四分の一 を切り、四分の三 を残すように剪定します。

※注 ハサミを入れる位置は芽の少し上(葉の少し上)になるようにします。
※注 一季咲きの品種やつるバラのように仕立てる品種の場合は秋の剪定は行いません。 剪定時期:8月15日〜8月31日

オールドローズ
(Old)

株全体の上部 四分の一 を切り、四分の三 を残すように剪定します。

※注 ハサミを入れる位置は芽の少し上(葉の少し上)になるようにします。
※注 一季咲きの品種…秋の剪定は行いません。
剪定時期:8月15日〜8月31日

剪定にぜひチャレンジして、秋バラをきれいに咲かせてみてください。

 

バラの寒肥について

寒肥:春に備える、バラの栄養補給

寒肥はバラに基礎体力をつけさせ、春から咲く美しいお花のために土に栄養を補給する作業のことです。

準備する資材

  • 地植えのバラ:牛糞堆肥、Plantsオリジナル特製有機肥料
  • 鉢植えのバラ:牛糞堆肥、赤玉土(小粒)

地植えのバラの場合

  1. バラの株の周り40cmくらいのところを2〜3ヶ所、深さ40cmくらいの穴を掘ります。
  2. 掘った穴の中に牛糞堆肥と肥料を入れて、少し土を戻して、混ぜ合わせます。
    1株あたりの目安:牛糞堆肥 5〜10L 
    有機肥料(油かす、骨粉など):Plants有機肥料だと 600g
  3. 掘り上げた残りの土を埋め戻します。

鉢植えのバラの場合

鉢に植えて1年くらいたってくると、土中の養分かなくなり、土は固く水はけが悪くなった状態にあります。地植えのバラと違って鉢は範囲が狭いので、肥料を埋めるのではなく、鉢の中の土を新しいものに取り替えます。根をいじることができるのは、葉がなくなり、一年間で一番寒い1月〜2月です。この時期に鉢の土を取り替えてあげるのです。

  1. 鉢からバラを土ごと抜き取ります。
  2. 根鉢を半分位崩し土を落とします。
  3. バラを鉢に戻し、残りの空間に新しい土を入れ、安定させます。
    土は赤玉土(小粒):牛糞堆肥(完熟or乾燥)=7:3をよく混ぜて作ります。
    (このとき、バラのつぎ口が土の中に埋まらないように注意します。)
  4. 最後に水をたっぷりとあたえます。

※夕方以降は気温が下がり水が凍ってしまうので、作業はお昼ごろまでに終わるようにしましょう。

≫ローズヒップ & プランツ のページに戻る

 

その他、肥料や薬剤、苗に関するご相談などお待ちしております。

ローズヒップ&プランツへのお問い合わせはこちらから